松茸

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ご覧いただいておりますのは 大阪キタの割烹でいただきました土瓶蒸しの土瓶
私は和食のお勉強のため 少々の食べ歩きをいたしておりますけれど
食材や お料理済みのひと品のみの 特に先日に続く重ねての松茸投稿は気がすすまなく


本日は 限られる割烹での灯りのもと
私の単なる思い込みかもしれませんけれど ごらんは多分美濃焼
その美濃焼きと思われる重い土瓶蒸しの 土瓶の投稿です


どっしり感の土瓶  私のコンデジでは どのように撮れるのでしょう
試してみました


蓋をとりますと中は
変わらず大きな松茸 名残鱧 銀杏 三つ葉
土瓶蒸し定法どおりです


お料理校での 松茸の実習はかなり多いのですけれど 松茸に関する講義は少なく
いたしかたなく私は質問をまとめまして講師に直接お尋ねいたしました


日本のキノコの歴史は古いようです
BC数千年 すでにキノコは食され その跡が今に残されているとのことです


約800年続きました平安時代 公家たちが松茸狩りをされたもようが 古書に残され
続く 安土桃山時代には広く人々が松茸を食されたとも記されているようです


ごらんの土瓶にはまずお出し それから松茸
あとは松茸の薫りを損じないような香り少ない 名残鱧や銀杏 優しい食感の三つ葉


土瓶上部に伏せられる土瓶猪口にお出しを注ぎ
その猪口にスダチを絞り入れでいただく現在の作法は明治に入り広がりましたようです


ただ 昔の江戸では
まず猪口に注ぎました最初のお出しに スダチを絞り それをゆっくりいただきます
それが若しお好みでございますなら 土瓶の中に残りのスダチを絞り入れたようです


私は 注ぎました土瓶猪口のお出しにその都度 数滴のスダチを絞り入れております
毎回絞り入れるスダチは 香り立ち馥郁
スダチが足りないときはもう一片 おねがいしてしまいます
皆様はどのようになさっていらっしゃるのでしょう





私にはよくわかりませんけれど 松茸の薫りを嫌いな日本人いらっしゃるのでしょうか
ただ 一部の人を除きまして諸外国の人たちには松茸が持つ香りが不評のようです
不評の松茸ではございますけれど世界は日本食ブーム
数年前からようやく世界の大きな都市のレストラン等で使用され始めているとのことです


日本人が好む松茸の薫り
この薫りはお酒 お味噌 お醤油に含まれるある物質と似ているそうです
幼少の頃から慣れ親しんだこれら お出しや煮物等に使用されるお酒や お味噌や お醤油
それらが松茸の薫りに通じるものがあり 成人後もその薫りに惹かれるのは
当然と申せば当然でございますけれど 興味深いです


教室の松茸の資料にはございませんけれど ある講師が話されたことを思い出しました
お酒でございますけれど お酒が持つ成分一部の旨みがシイタケと似ているそうです
このことも まわりまわって
日本人の 松茸の薫り好き に行き着くのかも知れません


松茸の薫りとは別に
爽やかな食感 シャキシャキもまた いいですね