もう晩秋のお献立

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お料理の世界は常に四季を先どり致します
懐石のお献立は既に晩秋 「晩秋の懐石御献立」となりました

秋は食材が豊富で美味しいものが頂けます
私の今年の夏は忙しくそして暑い日々
気がつかない疲労回復にゆっくり和食を頂きたいと思い市内老舗の日本料理店に参りました

和食で使われる漢字があらわすことばはとても美しい
ことばはその人の心を伝えます
美しいお献立を書き留めておきたいと思います

そのお献立は

先付  秋鱧と木の子の煮浸し
……… 松茸 占地 えのき茸 法蓮草 黄菊 酢橘

煮物椀 泉州渡り蟹の真丈椀
……… ..銀杏豆腐 へぎ大根 水引三度豆 人参 松葉柚子

向付  .本鮪中トロと明石鯛の山掛け造り
………..卸し山芋 長芋 温度玉子 とんぶり 青海苔 つるむらさき 山葵 寄り人参

炊合せ 甘鯛の蕪蒸し
………. .車海老 筋子醤油漬 黒くわい 軸三つ葉 銀餡 山葵

焼物  天然子持鮎の煮浸し
……….里芋田舎煮 牛蒡オランダ煮 木の芽

強肴  合鴨のオイル焼と長芋の揚げだし
……….小切茄子素揚げ 揚銀杏 黄味卸し ポン酢

酢の物 穴子の吉野酢掛け
…….  .長茄子 冬瓜 オクラ 酢取茗荷

御飯  松茸ご飯

香の物 秋茄子 大根漬 紫蘇漬

水菓子 ピオーネゼリー寄せ マンゴソース 柘榴 ミント



以前私こちらのお店に参りました時のお食事の量が多く
全部頂ききれなかったことをお店の方が覚えておいて下さったのでしょうか
量を少しずつ減らして下さったようです
最後に 量は大丈夫でしたか とにっこりお尋ねいただきました

私はお店によく伺う特別良いお客ではないと思いますのにご配慮いただけたのですね
不景気でもこちらのお店がいつも人でいっぱいなわけがわかります

ご覧の写真は上から
煮物椀 料理人の腕がためされるひと品です
強肴
焼物 使われた子持鮎は6時間以上炊いたとのことで頭から全部頂けました
ご飯

本日私が嬉しかったのは 皆様はお笑いでございましょうけれど
ご飯の粒々が今までより粒々らしく撮れたことです
今まで私が撮りますご飯粒は全然粒々ではございませんでした

お仕事の時でなく 個人で参ります時 私はなるべくカウンターに座ります
今回料理長さんはカウンターの数人に鯛をさばいた後の鯛の骨を塩焼きして下さいました
骨に近い所はお肉でもお魚でも美味しいのですね

私は焼いた鯛の背骨の筒状の中から何やらトロトロの物を手で引っ張り出して頂きました
懐石のコースにはない特別の美味しいひと品です

皆様 懐石は素朴な田舎に伝わる伝統のお料理が基本になっていると思います
それをひと品ひと品美しく盛り付け 楽しい儀式のように先ず目でいただくのです

お値段も色々でございまして私が頂きますのは普通の人が普通に頂ける範囲
決して特別なものではございません
ゆったりの刻の流れの中のお料理から得られるひとときの安らぎには
十分すぎるほどの価値があります




写真の中の品々の大きさのバランスは今回も悪いですね
コンデジですけれど 少しでも美味しそうに撮りたいと希っての「晩秋の懐石御献立」です