大阪の夜景 黒門市場

イメージ 1

ご覧の写真は大阪の台所 黒門市場です
大阪では 大阪中央市場や木津市場等がにぎやかですけれど
普通の市民に普通に親しまれているのは 黒門市場です

約200年もの昔から毎朝このあたりにお魚商人が集まり始め お魚の売買で繁盛活気
その頃が黒門市場の自然起源といわれています
普通の日にこの黒門市場を訪れる人は約2万人から3万人
晦日には15万人にまで膨れ上がる庶民市場です

私が参りました時間は夜です
殆どのお店は閉まっています
一軒のお魚やさんが お店を閉めるためのお片付けをしていました

店主らしい人と私の目があい お互い目あいさつです
私は彼に近づき お尋ね致しました

私 素人ですけれど 美味しそうなマグロですね
お値段が随分違うようですけれど どうしてお値段に大きな差があるのでしょう

ご主人らしい人は私を少し見つめ 真剣なお顔になりました
どうしてか聞きたい ?  話し聞く ?

はい ぜひお聞きしたいです
お願いします

以下はご主人らしき人のお話の一部です

あのね
今 日本で出回ってる高級マグロの1/3は養殖(蓄養)マグロなんだ
養殖マグロの脂はマグロの全身に平均にこってりのり  身は柔らかい
脂こってり柔らかいマグロは 柔らかくてこってり食事に慣れた現在の日本人に好かれてる

天然のマグロってのはね
外洋 外洋知ってる ?
外洋を泳ぎ回って勝手に餌を探さがさなくちゃいけない
泳ぎ回る運動量や自分で獲る餌などで 脂ののり などはマグロ1本1本違うんだ
漁師さんが懸命に獲ったマグロも本当に満足できるのは残念だけど わずか
命がけで獲ってくるんだけどね

養殖マグロの身は柔らかく全身に平均の脂
天然マグロは養殖と違い柔らかくはない 脂ののりもマグロの部位で違うんだ
むらがあるってこと
脂そのものも何て言うんだろう  天然ものは あっさりだね
これが分かる人がいなくなっちまって寂しいね
通ぅだなんて言ったって 天然だか養殖だか わかりゃしない




もっと聞きたい ?
私は最敬礼の感じでお願いしました

あのね
マグロの旬は12月から1月
天然の近海マグロが美味しい時期は一番寒いとき
海水温が低いからね

津軽海峡あたりは海流が混ざるところで そこにはたくさんのイカがいるんだ
イカを食べるマグロは美味しいよ
アンタ 本当に美味しいマグロ食べたことある ?

甘くて身がしまってて  いい香さえするんだ
養殖もんとは違うわな
いいマグロに出会うとゾクゾクするね うれしくて




私はお店の それも卸のお値段をちらっ と見ました
100g6000円近くです
大トロ 腹カミ  と書いてあったように思います

黒門市場の夜景が マグロのお話になりました
けれども忙しい朝や日中では とてもとてもお聞き出来ないお店のご主人らしき人のお話
ひと気のない夜の黒門市場で良いお話が伺えました




凍てつく夜の
黒門です






↓の私のコメントもお読みいただけますと
うれしいです