去年の今ごろ

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

去年の と申しましても約12カ月前の年末年始
私の友人とその先のお友達が来阪され 私はすぐ皆さんと仲良くなりました
楽しい人たちばかりです

一般に 彼らは どこどこで働いているとはあまり申しません
何をしているか だけになります

来阪の友人達はまぶしいように輝いていました
お話が進むにつれ 私は羨ましいより私自身が情けなく なにかみじめになりました

職業や立場が問題ではございません
どのような職業 どのような立場でも
夫々の職業 夫々の立場で今をどう生きるかが問題です
ただ生きているのであれば 意味ない生です
人は自身を磨いていなければ 意味ある生とは申せません


私は確かに心地よい状態でお仕事をさせていただいています
けれども私が私を磨いているかとなりますと そうとは申せません
現在のお仕事は良いお仲間に恵まれてはいますけれど
私が向上の努力をしているかと糺せば 今の環境に安住しているだけとしか言えません

来阪の女性たちは優雅で美しく 難しい道でキラキラ輝いている人たちばかりです
私は自己嫌悪に陥り ひどく落ち込んでしまいました

私は今まで何をどう生きて来たのでしょう
私は真剣でした

大学院に通いたいと考えました
ただ実際にそれが可能かと私自身に問えば
お仕事先におかけするご迷惑が少し大き過ぎて 私は決めることが出来かねました

それでも このままではいけないと切に思いました
友人達が歩む 輝く道は私にはないかもしれないけれど
お仕事以外で 生きていることを確かめる道がほしい

皆様お笑いでしょうけれど 時間を作りまして懐石の料理教室に通うことに致しました
通い始めまして1年近くになります
少なくとも5年は通うことを決めています
そしてその5年を2回繰り返したいとも考えています




本日の懐石料理教室は 如月の懐石です
先附は 淀大根(聖護院大根)風呂吹き
椀物 焼き鰤酒粕仕立て
炊合 海老芋の煮揚げ
ご飯 引き上げ湯葉餡かけご飯

ご覧のひと品 写真一番上は先附 淀大根の風呂吹きです

準備致しますのは
淀大根(聖護院大根)今が美味しいです
直径15儖未里泙襪ぁ,ぶのような京都産大根で丸大根とも呼ばれるブランド大根です
柔らかく 煮くずれしない甘い大根です

おだしの昆布は利尻昆布
それを1時間くらいお水につけて置きます
お水は 口あたりの優しい イオン水
カツオは4キロ以上のカツオの背のほうの 血を抜いた所を使います

淀大根は食べやすい大きさに切り面取り
お米のとぎ汁でゆがき おだしで煮含めます

器に大根を盛り 田楽味噌をかけ 海老 粟麩をあしらい 針柚子を天盛りに



粟麩
生麩に粟を練り込み 蒸し上げたもので
もちもちとしたお餅のようでありながら つるんとした食感の京生麩です
それを1儖未棒擇 素焼きしておきます



あと揃えますのは海老
背ワタを竹串でとり除き 縮むので皮は剝かずに塩ゆで



田楽味噌は
赤味噌125gm
上白糖50gm
卵黄1
お酒大さじ1と2/3
みりん大さじ1と2/3
鶏ミンチ60gm  臭みを取るため先ずお水につけ お湯で霜降
温かいミンチを 田楽味噌材料を混ぜまわしているところへ混ぜ込みます
田楽味噌に つやを出したいときは最後に水あめを

この田楽味噌は多めに作り置きをしておき かたくなれば温かいおだしで のばせます

下2枚の写真はお料理の下準備の写真です
大根と金時人参かす汁の具
焼き鰤酒粕仕立て 椀物のためのお野菜です

一番下の写真は炊合の 海老芋の煮揚げのためのお粉まぶし
海老芋はミョウバン水に漬けたあと お米のとぎ汁でゆがき 濃い口八方だしで含め煮
それにお粉をつけて180℃で3.4分揚げ 最後は美しい霞仕立てにします



懐石は下準備に時間をかけるこまやかなお料理です
ひと手間もふた手間も手間をかけます懐石料理
ご覧の写真一番上は 如月の懐石 先付です