カマスを畳んで

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カマスは私達に サンマより早く秋を知らせるお魚です
上品な脂がのる とても美味しい白味魚です

カマスが25僂らいのときは 姿寿司に
30僂らいになりますと脂がのりますので 塩焼き
40僂離マスは薄づくりに
フライや天ぷら から揚げや酒蒸しでも美味しくいただける万能魚です

ごらんのひと品は 割烹でいただきました 焼物 カマス雲丹焼
焼目栗 スダチ 茗荷が添えられています

この焼物は「両褄折り焼き」と申しまして
カマスは水分が多い性質を利用し
カマスの両端を畳み込みまして焼き上げる手法です

申し上げましたように投稿のカマスは料理人が焼かれたものですけれど
私通いますお料理教室でも同じようなカマス焼きの実習を複数回経ております

両端を畳み 折り込むように焼きますと カマスはふっくらと焼き上がります
両端を折り込むことで カマスの皮がカマスの身を包みこむ状態になりますので
焼き上がりは 水分が残る蒸し焼きのよう
それは ふっくらジューシー
お魚嫌いの方もきっと 変わられることでしょう

ごらんの 添えられましたスダチの切りようが美しい
私は見よう見まねを試みたく スダチを求めまして それらを切り込んでみました
美しく仕上げるのは なかなかです

ただ今私は和食のお勉強中です
それは広く浅くでしかございませんけれど 気になりますものは直ちに見よう見まねです
あまりうまくいきませんけれど いつか いつか と夢見ています






カマス両褄折り焼きとは別に 私は講師のあるお話しに興味を持ちました
それはお化けカマス
暖かい海に住む 毒カマス オニカマス等とも呼ばれる巨大カマスのお話しです

私達が美味しくいただく普通のカマスは 今約40兪宛紊任
カマスは猛毒を皮や内臓に持ち 時に2mにもなるらしいのです
沖縄以南 多くは赤道付近で成長し 時速時に約150劼燃擁を襲い
人に噛みついたり 人を刺し貫く サメよりも恐ろしいお魚とのことです
秋口 関東でも水揚げされるようですけれど 市場では行政指導ですべて廃棄
食用にはならないようです

その攻撃的な毒カマスの胴体は鉄鋼のようで 鋭く丈夫な歯を持ち
噛みつくときは獲物の肉ではなく
骨ごと食いちぎって丸呑みし すぐ泳ぎ戻って更に骨ごと食いちぎり
それを繰り返す 恐ろしいお化けのようなお魚で人はひとたまりもないようです

カマスの消化管は短いので 丸呑みしても
すぐお腹がすいてしまうとお聞き致しましたような 覚えがあります
明るいライト等に敏感に反応するそうで 水中での点灯はイノチとりのようです

あなたにはそんなに怖い親類がいるの ?
返事がないので私はカマスを改めて見つめ直しました
確かに 目は鋭くピカピカ お口は恐ろしげです
カマスは喜んで私達に食されているのかどうか考えてしまいます





本日はカマスの両褄折り焼き
そしてカマスカマスでも
カマスのお話しを
させていただきました

海と そこに住む生きもの
海は優しいけれど 反面荒々しい
別世界でございますね