美しい吉の神

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昔 美しい姫神様がいらっしゃいました
吉の神様で名は 歳徳神(としとくじん)
諸説あるようですけれど別名 頗梨菜女(はりさいじょ)

その美しい神様がお住まいの宮殿は年々少しづつ移動しておりまして
その年のお住まいのところがその年の吉の方角 恵方となるようです
歳徳神様は 福や徳を司さどられておられます

お正月前日にあたる2月3日
福を巻き込む の意味合いを込めまして そして人は願が叶いますよう願いを念じながら
頗梨菜女様お住まいの吉の方角に向かい 恵方巻きをいただくとのことです
以上はお料理教室でのお話しからで 既に広く知られております節分の由来ではなく
巷であまり話されていないと思われる言い伝えを簡単にまとめさせていただきました
私の認識不足で頗梨菜女様の伝説 皆様すでにご存じでいらっしゃいましたらごめんなさい





巻くにあたりいくつかのご注意がございました
私は以前一度だけ巻きました経験ございますけれど うまく巻けなくてその後は敬遠
簡単簡単とクルクル上手に巻かれる皆様はお笑いかもしれませんけれど
本日はきれいに巻けるブログ書きにさせていただきたいと思います

海苔だけで巻くのではなく お肉巻き お野菜巻き もちろん薄焼き卵巻き等々
かぎりない応用が出来ると思いますのが「巻き物」
自在に巻けますと どんなに楽しいでしょう

写真一番上は 細巻きの時のすし米の量と場所
すし米はおしゃもじを使わず 濡らした手の指先で軽くフワフワのボール状にとります
とりましたボール状すし米は 海苔の上いっぱいには広げません
指先でフワフワと 海苔の上ですし米が「立つように」置いていきます
すし米は決して押してはいけないとのことです
具は広げましたすし米の中央に置きます

写真上から二枚目は
親指と人差し指で手前をつかみ 残りの指で具を軽く抑えて手前を持ち上げ
そして手早く向こう側のすし米の先に ふわっと置きます
置き直しは出来ません

写真上から三枚目は
二枚目で申し上げました ふわっと向こう側に置く目安の位置です

写真四枚目は太巻きの時のすし米の量と場所
海苔の上下少々残し 一面にすし米を置き 七福神様にちなみ七種類の具を置いて巻きます
やはり手早く向こう側へふわ~っと置き 海苔の上に立っておりますご飯粒が
押えつけられていないように致しましょう

私お尋ね致しました
握りのシャリ間には微妙な空気を含ませるように握られるとお聞き致しておりますけれど
海苔巻と握りをくらべますと どちらに余計空気を含ませているのでしょう

先生は一瞬立ち止まられ 空気を含ませるのは海苔巻のほうがいくらか多いと思いますよ
それほど海苔巻のすし米は押さえつけないで巻くのが美味しいのです



ついで すし米のお米の とぎようです
今の精米技術は進んでおりますのでボールのお米にお水を注ぎ そのまま一度流します
ふたたびお水を注ぎましてゆっくり優しく数回かき回します
国産のお米はお米の風味や鮮度管理が高いので ゴシゴシとぐ必要はないようです

ゴシゴシと とぎますとお米そのものにひびが入ったりお米が割れたりするとのことです
加えて ゴシゴシではお米の旨みも流れ出てしまいます
最後お水が少し濁っている状態でも構わないようです

その時点では お米はお米の中まで水分を吸っておりませんので
固めに炊き上げたいときは すぐ炊き始めましょう

柔らかい炊き上がりになさりたいときは30分位お水につけおきの後 炊き始めます
お米をお水に一晩漬け置きするのは少し問題があると話されます
一晩お水につけておきますとお米はお水を吸い過ぎ
お米はいわば お豆腐状態となってしまい 本当に美味しいご飯は望めません

すし酢を混ぜるときはご飯を切るように と言われておりますけれど
天地がえ のように下から上へ持ちあげるようにしましょう
人肌位で巻くのが最もよく 湯気が収まりましたら絞りましたお布巾で覆っておきます

原則 海苔巻はお米と海苔が主役です

焼き海苔と浅草海苔が売られておりますけれど 実は両方とも浅草海苔
浅草海苔を焼きますと 焼き海苔となりましてそれは いくらか緑色
焼かない海苔は真っ黒で恵方巻きには焼かない海苔のほうが適しているとのことです

鉄火巻きなどもございますけれど基本的には生ものは巻かないとのお話です
生もの巻きは避けるとのお話ですけれど 実習での細まきは 生のマグロ巻きです

すし米は一か月位冷凍しておくことが出来ます
すし米作りの時間がない時は普通のご飯で巻いてもいいのですよ とも話されました





皆様のようにうまく巻けなく 巻くことは諦めておりました私
本日は恵方巻き挑戦記のお話しでございますけれど
教室で 細巻き太巻き夫々本数かなり巻くうち 巻くことが次第に面白くなり
私もきれいに巻けるようになりました

これからは習いました巻きを基本に具材をいろいろ変え 美しい巻き かわいい巻き
彩りよい巻き 香りよい巻き またピリ辛巻きや少々甘い巻き 等々
私には 巻くお料理は果てしなくふくらむ楽しい想像を表現する空間となりそうです





皆様は太巻きに どのような願を込められたのでしょう
私は 私自身で巻きたかったのですけれど
お友達の所でお寿司屋さんが巻かれた太巻きをいただきました
願は込めました