辛さの単位

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約100年位前 アメリカの薬理学者 ウイルバー スコヴィルさんは
辛味の成分カプサイシンを使い 筋肉痛の治療クリームの研究をされておられました
そしてその研究過程で 辛味を表す単位がないことに気がつきます

かれは調べたい辛味成分を アルコールに浸してその辛味成分を抽出
それを お砂糖水で薄めていき 何倍のお砂糖水で被験者5名が辛味を感じなくなるかを計測
それを数値で表しました
scoville unit と呼ばれる辛さの単位です

ただ 被験者による方法では正確な結果は得られません
現在は計測器を使いカプサイシンの正確な辛さを測定 スコヴィル値を出されておられます

全く 辛くないピーマンやシシトウガラシスコヴィル値をゼロと致しますと
純粋なカプサイシンスコヴィル値は 16,000,000度

2011年ギネス認定のトウガラシ
トリニダード スコーピオン ブッチTのスコヴィル値は 1,463,700度

世界一辛いトウガラシは レッドサビナ種ハバネロでその数値は 350,000~580,000度
ハバネロは 100,000~350,000度

ジャマイカン ホット ペッパは 100,000~200,000度
能鷹唐辛子は 100,000~125,000度
三鷹唐辛子は 40,000~50,000度

タバスコ ハバネロソースは 7,000~8,000度
タバスコ チポトレペッパソースは 1,500~2,500度
タバスコ ガーリックソースは 1,200~1,800度
タバスコ グリーンペッパソースは 600~1,200度

ペペロンチーニ ペッパは 100~500度
ピメントも 100~500度 です

スコヴィル値に開きがありますのは栽培される地域や気候等に左右されるから のようです
夏 暑いとき
冬 寒いとき
辛味は大切なスパイスです

唐辛子には 約3,000もの種類があるといわれています
辛いハバネロは現在ユカタン半島あたりで年1,500トンが栽培され
アメリカのテキサスやブラジルも産地

ただ世界最大の栽培輸出国は やはりインド
次いで 中国 韓国 インドネシア
中南米ではメキシコ
アフリカでは ケニアやナイジェリア等 辛味は世界中で栽培されています

日本でも昔はかなり栽培されその生産量は約7,000トン  輸出もされていたようです
現在の年間 国産唐辛子は約200トンで消費の殆どを輸入しています
中国から日本への輸入は 日本の消費量の80%以上にもなります





日本では近年激辛スナックや 激辛ラーメン また食べるラー油等がブームとなり
つれて果物の香りをもつハバネロの認知度も上がり 辛い食は広がりを見せました
充分ではないようですけれど それらは京都で量産されているようです
ほおずきのような形のハバネロはグリーンから白やピンク またオレンジ色等に変化します

激辛でなくとも 辛さを好まれる方は多いと思います
みなさまは どの程度の辛さがお好みでしょうか
食への辛みを 魅惑の文字に変える方も少なくないようです