霜月のお料理

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既に師走でございますけれど 霜月の懐石料理
下関の天然河豚や 兵庫浜坂の松葉蟹 鰤や鰆 その他の冬の肴
そして甘みの詰まる冬のお野菜 等々

投稿 遅くなりましたけれど霜月のお料理頂きました
いつも思うのですけれど懐石のお献立で使う表現や漢字は美しい
お献立もお料理のひと品  難しい漢字がありましても見つめるのが好きです


先付   鮑柔か煮ゼリー寄せ かます小袖寿司
     車海老雲丹焼 慈姑煎餅 渋皮栗素揚

煮物椀  焼鰤の吟醸クリーム仕立て
     海老芋 京人参 大根 鶯菜 七味唐辛子

向付   下関産天然ふぐの湯引き
     朝月葱 角の目白菜 紅葉卸し 酢橘

炊合せ  丹波地鳥つみれと淀大根のスープ煮
     水菜霞煮 針柚子

焼物   鰆の田楽 笹の葉包み焼
     はじかみ生姜

強肴   神戸牛ヘレ網焼き
     小芋唐揚げ グリーンアスパラのフライ

酢の物  兵庫浜坂産松葉蟹
     蟹味噌酢

ご飯   三陸めかぶと筋子の海宝丼
     帆立貝

香の物  赤蕪 白菜漬 任生菜

水菓子  ラ・フランスのコンポート
     苺 カスタードクリーム 柘榴 ミント




ご覧の写真は 先附 と 焼物 の二品です

今まで私はカシャカシャと枚数多く撮り それらの多くを投稿して参りました
それでは写真の上達は望めません
料理店では写真を撮るに遠慮しなければいけないような雰囲気がありますけれど
一枚一枚を心して撮り 今後の食の写真の投稿は2,3枚位にとどめたいと思います


先附の車海老雲丹焼きの下は 霜月がテーマのひと品
写真ではご覧いただけませんけれど カマス小袖寿司がひっそり置かれています

カマスの旬は晩秋から春にかけて
酢締めのカマスで酢飯を抱かせ 小袖のように巻いてしまうのが小袖寿司
カマスは甘みのある上品なお魚で最高の干物です




写真下は焼物
笹の葉で包み焼きのサワラには 濃厚甘辛田楽味噌がたっぷり詰められています
サワラは お魚の中で一番美味しいと話される方もおられるほどのお魚ですけれど
鮮度落ちが早く 身くずれもします

サワラは魚へんに春と書く春が旬のお魚
今のサワラは 「寒サワラ」 と呼ばれ成長につれ名前が変わる出世魚です

「サワラぬ神にたたりなし」 と言われるほど繊細過ぎて扱いにくいお魚のようです



カウンターの向う側でキビキビ働く皆さん
こまやかな気づかいが さりげなくいただける日本料理
日本料理は文化 しばしの癒しの刻もいただけます