大阪夜景のはずなのに クレオパトラの目力(めぢから）
私にはお仕事以外やりたい事が山ほど
その中の1つに クレオパトラの目のお化粧
1年ほど前しばらくの間 私は目のお化粧に夢中になりました
私の親友の一人がデゥバイに住んでおられます
デゥバイの彼女に尋ねました
クレオパトラは なぜ どういう風に 何を使い あのような目のお化粧をしたのかしら
彼女は 知りたい ?
あなたの目もクレオパトラの目にしてあげるからちょっと待っててね
そして送られてきたのが上の写真の目のお化粧品です
ご覧下さい
日本のお化粧品会社には研究資料として保存されておられるかもしれませんけれど
皆様は市場でのご覧はお出来でない珍しいものと思います
けれども 1年たってもまだ私は使っていないのです
大きなパーティに出るとき と思っておりましたけれど私のお仕事の忙しさは増すばかり
パーティへの出席は叶いません
クレオパトラの目のお化粧も出来ません （笑
皆様 クレオパトラの昔もそして今も 女性は目ぢからに努力なさいますのね
黒いお粉を溶かして目の周りのお化粧をするのは今のアラビアの若い女性には一般的
非常に情熱的な目に仕上げます
この黒いお粉は何でしょう
英語スペルで kohl 石炭タールのような物で普通コールタールと呼ばれる物と思います
Kohl 正式日本名は コール墨
クレオパトラは 目の周り まつげ 眉毛 アイライン等に kohl コール墨を使用致します
加えて珪酸銅を含む孔雀石も細かい粉にして目の周りのお化粧に使います
アイシャドウでございますね
それは現在の目のお化粧品にも入っているのかも知れません
私 大変感心致しましたことございます
知人が足首のねんざで病院へ そこでMRIを撮ります
私はすることがなく廊下で待ちます間 壁の張り紙を次々読んでいきますと
患者様 ヘアピンやその他 眼鏡など金属がついているものは撮影時すべておはずし下さい
そして最後に大きな文字 絵まで描かれて 「アイシャドウもふき取ってください ! 」
現在のアイシャドウにもやはり金属を含む何かを入れておられるのですね
MRI撮影に金属がいけないのでございますと検査前には拭きとらなきゃ
それにしても クレオパトラはなぜあのような目のお化粧をしたのでしょう
理由がございます
古代の人達は人の体の穴のあいた部分から悪魔が入ってくると信じていました
穴の周り 例えば目でございますと周りを黒く塗り悪魔を恐ろしがらせようとしたのです
お口の周りは赤で塗り やはり悪魔の侵入を阻止しようとしたようです
耳にはピアスで ―― 紀元前のお話です
クレオパトラの目力に負けてしまう古代男性方が多いのもうなずけます
一番上の写真は黒のリップスティックではございません
日本で皆様お使いのリップスティックと同じくらいの柔らかさでございますけれども
あのままで 瞼の上から目じりまでを塗ります
くっきりと塗るのです
二枚目のビンの中には kohl粉が入れられており それを少々のお水で溶き
ご覧の細いスティックでアイラインを描きます
同時に 眉毛も まつげにも目ぢから上げの試みがなされます
紙に書かれておりますのは お化粧品メーカーが自社製品全般について述べておられるもの
三枚目は一枚目に同じ
四枚目は二枚目と同様にお水で溶いて好きなように使用し 目ぢからを上げるものです
私は お化粧は男性のためだけではなく 女性の自己主張ではなかったかと思います
実は私の書庫の1つに 「お化粧は誰のために」 がございます
不掲載でございますけれど
皆様のお化粧はどなたのためでございましょう
古くて新しい問いかけです
考えますとこれらを使いましての目ぢから上げのお化粧には 1時間はかかることでしょう
少なくとも です
特別な機会でない限り 私には難しいです
GW中でございます Kohl コーヘルのお話をいたしました
やはり長くなりました 申し訳なく存じます
