大阪市の紋章

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みなさま
ご覧いただいておりますのは 大阪市の紋章です
大阪市役所にはいりますと 正面高いところに掲げられております

紋章は その土地の歴史や文化をとり入れた図案で 採択は市町村
大阪の紋章 大阪市章は みおつくし です

紋章は人が絵らしきものを描き始めた時から と言われておりまして
その起源は600年頃のようです
大阪市立中央図書館 大阪市史編纂におたずね致しました

大阪市の紋章 大阪市章の「みおつくし」は漢字で「澪標」
「みお」は「澪」「水脈」等と書き意味は「水路」
「つ」の意味は「~の」
「くし」は「串」で意味は「杭」
全体で「みおつくし」は「航路の杭」つまり「航路を示す標識」 になります

図案につきましても お時間かけてお調べくださり ご返事いただきました
図案中央縦は 航路指標を立てるに必要な 杭
ただ江戸時代以前のみおつくしの図案は
杭の上部に バツ印のXがうち付けられただけの簡単なものであったようです
それは江戸中期に現在の形となり 描かれた図案は現存されているとのお話です

大阪の「大」の文字の上に星を輝かせた図案も市章の候補でした
けれども大阪は水の都 最終水に関連する現在の市章が選らばれたようです





水の都と呼ばれる大阪では 琵琶湖から流れ出る水が海に注がれておりますけれど
河口には土砂や石などが堆積し 船が航行するには危険な浅瀬となっております

みおつくしは 船に危険な浅瀬と 水深が十分で安全に航行できる境界を
知らせるために建てられた安全航路の標識で
上にごらんの標識紋章は 明治27年に市章となりました





現代の紋章の起源は 縄文時代の土器にあるといわれております
それら土器は その時代における身分や血統をあらわしていたと今に伝えられ
後の安土桃山時代に多く築城されたお城にも 城章が飾られました

城章は城主に関連したものだけではなく その土地の風土 文化 などを
分かりやすく章で表現したものといえます





大阪は昔から水運で 発展を遂げ続けてきた街です
その大阪 昔の人々は 家の中に川や運河の水を引き入れ
生活の殆どを水に頼り 個々の家で小舟を持つ位 水に慣れ親しんできました
みおつくし が大阪の紋章となりましたのは必然の流れではなかったかと思います








私が大阪にまいりまして この地の市章が みおつくし とお聞き致しました時
その意味はよく分かりませんでした
その後 何かの広報のようなところで みおつくし を知ります

みなさまの所の章は どのような歴史や風土を折り込んだものでございましょう
章の夫々には深甚な意味があると思います