大阪の夜景 ため息

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大阪の新歌舞伎座は去る8月26日 大阪の上本町で幕を揚げ
13階建て複合ビル上本町YUFURAこけら落としも済まされました
こけら落とし公演の演目は 太閤三番叟

新歌舞伎座が去年6月大阪のなんばを去りまして1年あまり
ビルとビルの間の小さなビルの3層客席からなる6階が 新歌舞伎座です

人はビルを観に行くわけではありません
それでもなぜでしょう 今後の興行がビルなか6階でと思いますと私の気持ちは複雑です

写真一番上は両側をビルに挟まれました 上本町YUFURA
写真一番下は2009年6月閉座になりました 御堂筋に面するなんばの新歌舞伎座正面

写真一番下と同じような 「構え」 が新天地でもあれば と思います
新歌舞伎座にふさわしい構えは大切です

移転に際し関係者の皆様が
多大の努力をなさいましたことは疑いのないところでございますけれど
ビルの6階を見上げますとどうしてもため息  寂しい気持ちです





写真上から2枚目は 歌舞伎座定紋です
東京の歌舞伎座 大阪の新歌舞伎座は全くの別会社でございまして何らの関係はございません
それでも定紋は東京も大阪も同じ鳳凰

ただ東京の鳳凰は一羽
大阪では二羽

以前からこの違いを知りたいと私は考えていました
東京の歌舞伎座では大阪にお聞き下さいとにべもありません

大阪では違いました
私は運が良かったのだと思います
担当者はこう申されました

私達では分かりません
確かなお約束は出来ませんけれど
すでに引退されました昔の物知りさんがおられますのでお聞きしてみましょう

お約束の時間に私は連絡致しました
分かりましたよ と彼らのお声ははずんでいます

東京の歌舞伎座 大阪の新歌舞伎座 両座とも定紋は同じ鳳凰です
鳳凰は中国の鳥で おめでたい 縁起の良い そして高貴な鳥とされています
私達はその鳳凰に 大入りを祈願致します
鳳凰の 「鳳」 はオス  「凰」 はメス
おめでたい鳳凰 仲良く向かい合う 「つがい」 で一つのマークとして使用致しております

東京は鳳凰のバックが紫
大阪は赤に近い色
両方とも高貴でおめでたい色とされています

謎が解け 私は嬉しくなりました
お調べ下さいました新歌舞伎座の方 そして退職されたもの知りさんに感謝です

6階で降りますと広くないエレベーターホールが新歌舞伎座正面入り口になります
正面入り口は 普通サイズの数枚の白木の格子戸です





写真3枚目 「本日千穐楽」 と読めます
難しい漢字ですけれどこちらもお教え頂きました
千穐楽の 「穐」 は 千秋楽の 「秋」 と同じ読み方ですけれど 「穐」 は古い昔の文字

劇場などでは 「火」 の文字入りの 「秋」 は避け
縁起の良い 「亀」 文字入りの 「穐」 を使用致します
劇場での火災はもってのほかです

また 昔人々に親しまれました 「歌舞妓」 は歌い舞う芸妓のさまを表す文字からですけれど
それは明治になり 「歌舞伎」 となります





その6階エレベーター前の狭い空間に置かれておりますのが写真上から4枚目
特筆はありません
赤いじゅうたんだけです

なお YUFURA の意味は 公募で選ばれました 「ゆらりふらり」 から
気軽に来てね のようです

新しい上本町の新歌舞伎座の収容人員は 固定席で1453
以前のなんば新歌舞伎座 写真一番下は1638席です
なんばでは年間75万人以上の観客が劇場を訪れています

新たな一歩を踏み出された大阪の新歌舞伎座
おめでたいのですけれど なぜかため息で見つめてしまうビルの6階
これからの興行のご成功を祈りたく思います